いっすん

　そういえば三月も中旬で、卒業シーズン真っ只中ですね、ということを思い出したものですから、昨年卒業した僕は、昨年の今頃なにを考え、なにをしていたのだろうかと、昨年の日記を紐解いて見ましたら(日記を記しておくということは、こういったとき本当に便利で、かつ、尊いものであるなあと、改めて実感したのです)、パソコンの机を購入するために出かけていたようです。激動の2004年3月の中にある、エアポケットのような平穏な一日。試験の後だったので、ゆるみきっていたようですね。それでも、新しいパソコン様を迎え入れる準備を着々と進めていて、さぞかし楽しかったんでしょうなあ。
　振り返ってばかりではちとつまらないので、今現在のことをしたためましょうか。ホワイトデーが近づいていまして、チョコレートを下さった皆様になにを返そうかと、職場の男性たちは頭を抱えている最中です。その点ですね、女性は良いですね、と思ってしまいました。バレンタインには、気合の入れ方によってクオリティーは違えど、チョコを渡せばよいのですからね。あーだこーだと考えずに、チョコレートを作るなり購入するなりすればよいのですから。　なにをこのやろう、男子だって、ホワイトデーには、マシュマロ返せば良いじゃあねえかと、女性は思ってくれているのでしょうか。どうにも、バレンタインデーにおけるチョコレートの重要性と、ホワイトデーにおけるマシュマロの重要性は必ずしも比例しているわけではないように、そう思うのです。
　げんに、お返しには『下着をよこせ』だとか、『文房具をよこせ』とか、さまざまなリクエストが殺到し、『マシュマロよこせ』という声は聞こえてこないのです。『そして僕は途方にくれる』。
　日本における『バレンタインデー』とは、元来チョコレート会社の戦略であったと、そういう説を唱える人もいるのです。だとしたら、国民はまんまとその戦略に引っかかり、チョコレート会社へ利益を提供していますね。すさまじいんじゃあないでしょうか、その利益は。
　だとしたらよう、もっとがんばれよ、マシュマロ会社。なにも考えずに、マシュマロ返せばいいや、ってなるくらいに。そしたら男性はもっと楽になれるんだぜ。いや、でも、マシュマロ会社って、あるのか?
　そもそも、チョコレートとマシュマロじゃ、お菓子としての格が違うのではないのかと思っています。チョコレートは、『鼻血が出る』『カロリーが高い』なんだかんだいっても、早稲田・慶応クラスですが(大学で例えるって、どうにも悪趣味だね、こりゃあ)、マシュマロって、拓殖くらい?
　だって俺、生まれてからマシュマロ食ったのって、10個位じゃないだろうか。