えび明太子

仕事帰りの話や！いつものように、秋葉原で乗り換えようとしたものの、総武線のホームは超混雑で、それはもう、年末の上野のようでした。


総武線が止まってるんですって、理由が『なんか調子悪いから、調査中』。んで、『パンタグラフ』をおろして調べてるんですって。『パンタグラフ』といえば、あの、車体の上側についている、菱形のやつでしょう(あれがね、電車のかわいさに大きく貢献していると思いますよ。何の役目を果たしているのかは知らないけど、重要なものには違いない)、あんなものをわざわざ下におろしてまで調べてるって、大掛かりな作業ではないか！


　駅員が『もう少々お待ちください』なんて繰り返しアナウンスしてますけど、一向に動きそうになくて、人はどんどん溢れてくるんです。


だから、泣く泣く秋葉原駅を出て、タクシーで帰ることにしました。正直、中規模な便意を催しておりまして、さっさと帰って放出してしまいたいという気持ちが先行してしまったのです。


今月は、節約していたんですけどね、仕方がない、今回にかぎり『便意＞節約』です。


んで、乗ったタクシーが、ファッキン・タクシーだったんです！ドライバー、乗り込んだ時は、ソフトな物腰で、二言三言は話し掛けてきたものの、僕の放っている『あんまり話し掛けてほしくないんです』というオーラを汲み取って、静かに業務を遂行してくれていたんです。おお、その時点では、なかなかできるドライバーじゃねえか、と。

それが突然、超スピードでかっ飛ばし始めて、目茶苦茶恐かったんです。確実に、ひきつってました、顔が。


んで、ひとしきり猛スピードを出し終わってから、『勝ちましたよ』みたいなことを言ってきやがるんですよ。『左の車と競っていた』んですって！あげくの果てには『私の車には、そうそう勝てませんよ』なんて自慢げに！なんか、スピード自慢の車らしく、僕は車のことわかりませんけどね。


僕ムカついて『いやあ、ドキドキしました』ってイヤゴト言ってやりました。実際のところ、ドキドキしてました。


んじゃあペコペコ謝ってましたけど、基本的には紳士的なタクシーなんですよ。


それからというものの『ワタクシ、普段は優しい性格なんですけど、運転中だけはもう、負けん気がでてしまうんです』『大丈夫です。無茶な運転はしたことがないです』と言い訳しきり。


アアアアア、アホー！お前は車に乗るのが仕事で、普段が優しかろうが、その仕事中に負けん気出したらいけないでしょうがー！さらに、無茶な運転、してまっせー！


しかも雨ですよ、雨！生きた心地がしなかったんです。便意も消え去り、『なむあみだぶつ』としか！


いやまあ、こうして日記をしたためているんですから、無事帰還できたということです。


僕、あからさまにムカついてたから、4170円のところ、4000円にまけてくれましたけど、い、命はプライス・レスなんやで！