バナーヌ

ひとまずまあ、親御さんたちは宝塚に帰っていきました。


よりにもよって、今年一番の猛暑の日にやってこなくてもなあ！


墓参りを済ませたら、何故だろう？品川でご飯を食べるのが恒例行事となっていますよ。


んで、タイ土産を渡し、『ワット・パイロンウア』の写真を見せてあげました。父親が、爆笑！やっぱりな！俺の親父は、絶対にあのようなえげつない地獄のことが大好きなんですよ！僕も大好きなんですから、ＤＮＡなんですよ。『えげつない地獄寺の写真を見てエヘラエヘラ笑う父子と、その様子を微笑ましく見守る母親』という、そんな光景が品川で繰り広げられていたんですよ。

　
　というわけで、電撃的に、家族でタイに行くことになりましたよ！年末年始をタイで過ごすことに！


『家族旅行』なんていう、字面だけで若干の恥ずかしさがこみあげてくるようなことは、もう20年振りくらいじゃあないでしょうか？年に一、二回父親の実家の町田にいくだけでしたよね。


ふとわが家の歴史を振り返れば、なんとも思い出の少ないこと、少なさよ！


こりゃあ寂しいことだぞう、って、タイに行くことになりました。


20年以上も前の家族旅行を振り返れば、それはもう、大名旅行でして、だってさあ、小学校低学年のクソガキに過ぎなかった僕にたいして『目の前で海女さんがゲットしてきたピチピチのアワビを、生きたままに網の上で焼き、さあ食え』みたいな、教育上あまり好ましくないような贅沢をさせてしまうのですから。そんなことしたら、毎日の給食なんて食えなくなってしまいますわよ！


うちで飼われているミドリガメの『はーさん』だって、500円の餌を食わせていたら、200円の餌を食わなくなりましたよ。


いやまあ、当時の家族旅行はというと、全てがおじいさんのお財布から支払われていたんですけどね、どうやら、我が一族には『家族旅行に糸目はつけまへんで！』という家訓が、僕の生まれる前から脈々と受け継がれているようです。


したがって、当時のお財布担当のおじいさんの娘さんである、僕の母親が張り切ってしまいまして、『金に糸目はつけへんで！』というテンションになってしまいました。


というわけで、来年の初詣は『ワット・ポー』だろうか。まさか、『ワット・パイロンウア』で、なんて、伊達で酔狂なことにはならないでしょうな！