三年待てへんか

　ここんとこ、とある部分が切れていて、痛かったんです。どこかとはいいませんよ、オブラートに包んだままに話を展開させていきます。人間だからこそ、痛くなる場所なんですけどね。自分が二足歩行であるということに対して、これほどまでに怒りを感じたことがあっただろうか。こんなとこ切れたら、いよいよ、本格的にオッサンや!!!いやずっと以前から、兆候はあったんですけどね、これが本当の『切れ○』なんですね、きっついわー。あくまでも、オブラートに!!!!

　
　ここ切れたら、踏ん張りがきかないので森羅万象すべてのことに対して、本腰を入れることができないんですね。『本腰』とは、よく言ったものだ。『こりゃあ、専門医の世話にならなければならないのかもしれないな』と、不安になっていたんですけど、ふと、おかあちゃんの
言葉を思い出したんです。『オロナイン塗っとき!!』そう、関西のおばちゃんは、全ての傷を『オロナインH軟膏』でなおしてしまうんです。おそらく、交通事故にあって、生死の狭間を彷徨っていても、言うでしょう『オロナイン塗っとき!!』ファイナルファンタジーでいえば『エリクサー』みたいなものです。


　『そうや、そうやった!!!母ちゃんごめん、ワイ、関西の血が流れとんの忘れとった!!!オロナインやな、オロナイン塗ったら全部なおるんや!!』と、恐る恐る患部に塗りつけて、一晩経てば、あらまあ、完治!!!!やっぱりすごいな、オロナインは!!!!