ウッ！マンボウ！

夕方から､引っ越し記念ﾊﾟｰﾃｨ＠神楽坂→飯田橋｡家から一歩踏み出したとたんに､ものすんごく暑くて､一時帰宅し､履いていた長ｽﾞﾎﾞﾝを脱ぎ捨て､寝巻の甚平さんの短ﾊﾟﾝを履いて再出発｡仕事に履いていくのは無理だろうけど､遊びに出掛けるときくらいならば大丈夫だろう｡遠目から見なければ､ふつうの短ﾊﾟﾝに見えるはずだ｡
新居とは良いもので､自分も引っ越し欲を掻き立てられるが､まだ引っ越しする予定は､ない｡
　引っ越しとは莫大なｴﾈﾙｷﾞｰを使うものでして､そのｴﾈﾙｷﾞｰを､発電に使える技術が開発されれば､ﾉｰﾍﾞﾙ賞確実だ｡ﾉｰﾍﾞﾙ引っ越し賞｡『いつかﾉｰﾍﾞﾙ賞でも､もらうつもりで頑張ってるんじゃないのか』
新居から､飯田橋にあるﾍﾞﾙｷﾞｰﾋﾞｰﾙﾊﾞｰでお祝い｡ﾋﾞｰﾙにたいして並々ならぬこだわりを持つ店で､たたずまいは､隠れ家的な雰囲気｡自分も､こういったとっておきの隠れ家的なものを持ってみたいと思ったけれども､酒が飲めないものですから､一生縁がないのだろうなと､すぐに諦めた｡よしんば､こういった店に､格好つけて､美人さんをｴｽｺｰﾄしたとするでしょ､退店する頃にはｸﾞﾃﾞﾝｸﾞﾃﾞﾝで､逆に美人さんに店外までｴｽｺｰﾄされるのは､目に見えていますからね｡そんな自分が可愛くてなりません｡
それでも､ﾋﾞｰﾙが特に飲めない僕なのに､わりかしおいしくいただけるﾋﾞｰﾙがあったのが驚きでした｡ﾋﾞｰﾙなのに甘い｡苦くない｡調子に乗って痛飲してしまったようですよ｡といっても四､五杯くらいですけどね｡ｸﾞﾗｽで｡それから､とてもうまい食い物が提供されましたよ｡名前を失念してしまいましたが､塩ゆでした豚肉にﾏｽﾀｰﾄﾞつけて食べるやつ｡ﾄﾞｲﾂの｡名前､誰か知りませんか？もちろんﾋﾞｰﾙにはぴったりの一品なんですけど､ﾋﾞｰﾙが苦手な僕は､『白ごはん』がほしくなりました｡
んで､二次会的な感じで行った店では､『ｶﾙﾋﾟｽｳｫｰﾀｰ（ｳｫｰｰｰｰｰｰﾀｰｰｰｰｰ！！！！byﾍﾚﾝｹﾗｰ）』『杏仁豆腐』という､甘くｻｯﾊﾟﾘとしたものをいただき､生き返りました｡
そしたらまあ､いい時間になってきたのでお開きということになりますよね､店から飯田橋の駅まで､ﾌﾟﾗﾌﾟﾗと歩く｡学生の頃と同じように｡あｰ懐かしくなったなあ｡あの頃は､駅で帰る人を見送ったあと､学校に戻って麻雀が始まったものです｡あの頃の思い出があれば､ごはん何杯でもいけますよ！
過去は過去として､飯田橋の街は変わりつつあるようです｡悟空､えぞ松､ﾘﾘｰ､ふじなんかがある場所に､どでかいﾋﾞﾙが建つみたいですね｡上記の店達は､今のところ無事なようですが､どうなりますやら｡なくなったら､ちょっと淋しいなあ｡まあね､何年も行ってないし､これから先も行かのないかもしれないけどね｡思い出というものは､現在進行形のものにとっては､傍迷惑なものでしかないんです｡
それとは別に『一番まとい』がなくなっていたのにも驚きました｡『ﾘﾆｭｰｱﾙ』という名の改悪以来､行くことはなかったけど､ﾘﾆｭｰｱﾙ前の､やる気のないおっさんが作った『ﾁｰｽﾞﾌﾗｲ』は絶品だったぜ｡
『ﾗﾑﾗ』もえらく変わっていて､びびったし､たじろいだ｡近代的でかっこいい駅ﾋﾞﾙになったんだけど､それでもわずかに隙があって､そこから見え隠れする､かつてのﾀﾞｻさ､みたいなものが､ちょっと嬉しかったりもしますね｡
とまあ､飯田橋周辺には思い出がたくさんありまして､まあ､そんなことはお構いなしに街は変化していくわけですが｡
　そうやって変化をしながら､僕達もそうであったように､法政やら理科大やらの学生達にかけがえのない思い出を提供してくれるんでしょうね､飯田橋は｡
なんの話だったかというと､引っ越し祝いをしたという話で､楽しかったですね､ということですよ｡
それにまあ､麻雀を打つときには飯田橋に集合するわけでして､そういった意味では､特におｾﾝﾁな気分に浸る必要もないんですけどね､ただ､すきなんだよなあ､おｾﾝﾁな気分に浸るのが！