灰色の街

今日なんてさ、『定時前に上がっていいですよ』なんて言われて、言葉に甘えましたけど、すでに遅れが生じつつあるのに、なんだこの上司の優しさは??いつ手のひらを返すのか、ものすごく恐ろしい!!!


　んで、性懲りもなくパチンコしたら、いやあ、負けちまった。財布の中、三万円だ。『ファッキン』なんていう、とにかく下品なスラングが頭をよぎったのです。さすがにもう、パチンコは控えようって、決めたんです。そんな決意、モロモロにもろいですけどね。


　んで、１１時もとっくに過ぎた頃ですよ、松屋で豚めし食って(前回の教訓を生かし、並卵なし、紅ショウガ極少量投下、ゆっくりと味わい咀嚼してから飲み込む、そして、直後に車で富士山に登らない、そうすれば、胃が悪くなることもないはずだ)、松屋から出たら、倉田さんと出くわしてですね、『松屋で豚めし』という、トップクラスにしょーむない夕食を摂取していたのを見られて、すんごく恥ずかしかったです。


　仕事が終わって、小岩に到着するのがこの時間ですから、激務ですよね。僕なんて、『忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい忙しい』って、口では言っていますけど、しっかりパチンコして、負けて、彼女に比べたら、超ソフトな生き様を露呈していますよ。


　んで、時節柄、話題は『年末年始の過ごし方』じゃあないですか。いや倉田さんの勤務シフト、殺人的で、わたしゃあ言葉を失ってしまいましたよ。
　　

　ほんとうにまあ、『絶句』とはまさにこれでして、情けないことに、僕のボキャブラリーの中には、投げかけるべき言葉がなかったのです。何を言っても、その言葉に、言霊を込めることができないような気がしましてねえ。本当に、情けないねえ。